薬剤師コラム
【冬季の血圧上昇にご注意を】
11月に入り気温も下がり、いよいよ本格的な冬シーズンが近づいて参りました。
この時期になると例年、初めて病院に受診し、血圧を下げる薬を飲み始める方がいらっしゃいます。
【冬季の血圧上昇】
冬はなぜ血圧が上がりやすいのか、一番の要因は寒さです。
気温が下がると人間の体は体温維持のために血管を収縮し、心臓は強く収縮して心拍数を増やし、血圧を上げようとします。
それに加えて煮物や鍋物、塩蔵品など塩分量の多い食事を召し上がる機会が増えるため、体内の塩分を薄めようとして体内に水分が貯留しやすく、結果として血圧が上昇しやすい状態となるのです。
【血圧を上げないために】
冬はどうしても血圧が上がります。
ですが少しでも上げないためにできることがあります。
① 日常生活の中で寒暖差を極力作らない
冬の北海道において室内外の寒暖差は避けることが出来ません。
一方で室内での寒暖差は比較的コントロールができるかと思います。
浴室や脱衣所・洗面所、廊下などの室温差を極力作らないようにしましょう。

② 塩分摂取量を控える
前述の通り、塩分摂取により体内水分量が増えるため、減塩を心がけることで血圧上昇を抑えることが出来ると言えます。
しかしながら食事量自体を減らすことは栄養の偏りや免疫力低下につながるため減塩食品や減塩調味料をうまく活用していきましょう。

③ 運動習慣の定着
通常冬季は十分な運動ができずに運動不足となる事が多いです。
留萌は逆に除雪機会が増えそれが運動習慣になることがありますが、急激な運動負荷は逆に血圧上昇を引き起こす可能性があるので十分に注意しましょう。

















