薬剤師コラム

NEW PORIMS

今回は、あかね薬局とハート薬局に導入されている、ピッキングサポートシステムについて紹介させて頂きます。

「ピッキング」とは患者様それぞれの処方箋に書いてある医薬品を棚から必要な数だけ取り出し集めることをいいます。

非常に単純な作業ではありますが、我々薬剤師は薬の監査の前にピッキングを行う段階で、患者様の現在飲んでいるお薬の飲み合わせ、血液検査のデータから肝臓や腎臓の機能を見ながら飲む量や回数に間違いがないか考えながら作業を行うため、取り間違いを起こすことがあります。

数を取り間違う、全く違う薬剤と取り間違う、現在では先発医薬品とジェネリック医薬品の取り間違いをしてしまう可能性があります。

どうしても繁忙な時間帯に取り間違いをしてしまうことがあるため、当薬局では、株式会社湯山製作所様のNEW PORIMSというサポートシステムを導入しております。

この携帯電話のようなハンディで薬品のJANコードを読み取る事で、正誤を音で知らせ、ピッキングする数も表示されます。

どの時間にどの様なミスが発生しているのかを把握することも出来ます。

現在、全ての薬品を登録し、全ての患者様の薬品をこのシステムでチェックしております。

さらにハイリスクな医薬品 抗がん剤、抗凝固薬、インスリン等に関しては監査者、投薬者とダブルチェックを行うシートを用いてリスクマネジメントも行っております。

NEW PORIMSのパンフレットに書いてありましたが、
『新人薬剤師の中には医療現場の第一線に立つプレッシャーで「調剤したお薬に間違いがなかったかどうか」を不安に感じて、夜も眠れない人もいる』
これは、私も薬剤師になって10年になりますが、未だに不安になることがあります。

我々薬剤師は皆様に正しくお薬をお渡しする事は当然の事であり、そこから患者様に正しい情報提供を行い、適正使用して頂く中でその中で発生する問題に介入することが本来の仕事であり、このシステムがあることで安心して皆様に介入することが出来ます。

このシステムを導入したことで患者様には安心して当薬局をご利用頂くことが出来ると思います。

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