薬剤師コラム

ご自宅に薬のご用意はありますか?

新型コロナウイルスの流行、ワクチン接種などご自身で薬を用意しなければいけない状況が続いています。

今回は自宅療養になった場合、受診しなくても購入可能な薬についてまとめました。
参考にしていただけますと幸いです。
※全ての方に推奨しているわけではありません。薬剤師・登録販売者に相談しながら購入検討をお願いします。

発熱

  • 15歳以下・妊娠中・高齢者
    → 成分名:アセトアミノフェン 商品名:タイレノールA 等
  • 基礎疾患がない・薬を飲んでいない
    → 成分名:イブプロフェン、ロキソプロフェン 商品名:リングルアイビー 等 
  • 基礎疾患あり・腎機能が悪い・薬を定期服用している
    → 薬剤師へ相談
  • 過去に合わない薬があった
    → 薬剤師へ相談

商品の名前はほとんど同じでも鎮静催眠成分(アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロモバレニル尿素)や無水カフェインが含まれているものがあります。
眠気が来ると困るといったことがあれば避けるのが無難です。
「入っている成分が多い = よく効く」というわけではありません!!

 

  • 15歳以上
    → 成分:デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 商品名:メジコンせき止めPro
  • 5歳以上〜15歳医未満
    → 成分:デキストロメトルファンフェノールフタリン塩 商品名:ベンザブロックトローチ

※ジヒドロコデインリン酸、リン酸コデイン
12歳未満には使用しないこととなっています。全ての一般用医薬品が禁忌になったわけではありませんが、呼吸抑制・便秘・眠気などのリスクがあり使用を避けるのが無難と考えます。

 

他の薬との飲み合わせで問題となることがほとんどないため服用しやすいです。
成分名:カルボシステイン、ブロムヘキシン塩酸塩  商品名:ストナ去痰カプセル、クールワン去たんソフトカプセル

他には・・・

  • のど飴
    喉の痛みや違和感の軽減に利用できます。
  • うがい薬
    口内の炎症を和らげます。アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(商品名:アズレンEうがい薬 等)

※ポピドンヨード(商品名:イソジンうがい薬 等)
「殺菌消毒」を目的としているため、炎症を和らげる目的では使用しません。
ヨウ素の影響があるため甲状腺疾患の方は使用推奨できません。

 

総合感冒薬は??

一つの薬に解熱鎮痛薬・抗ヒスタミン薬・咳止めなどさまざまな成分が配合されているため魅力的ですが、その分リスクも増えてしまいます(眠気・便秘・口の渇きなど)
症状が合っていればもちろん使用は可能です。購入前に一度相談するのが安心です!!

 

安心・安全のために・・・

市販薬は手軽に手に入りますが、成分を確認せずに購入すると実はアレルギーを起こしたことのある成分が配合されていたり、眠気の起こるリスクがあるものだったり・・・確認すべきことが多いです。
特に合わない薬がある、疾患がある、薬を定期的に飲んでいる、妊娠中の方は必ず相談してください!!

 

どんな症状が出ているか、最低限どの症状をカバーしたいかなどを決めて薬を用意しておきましょう!

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