薬剤師コラム

セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)

セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)
St. John’s Wort

黄色い花を咲かせる植物で、古くは古代ギリシャ時代からヨーロッパの伝統医学に使用されてきて腎臓や肺の病気、不眠症、うつ病など、さまざまな症状・症状に用いられ、傷の治癒を助けるとされてきました。
うつ病、更年期の症状注意欠陥多動性障害(ADHD)、不安を感じる状態、強迫性障害などさまざまな症状・疾患に対してプロモーションされています。
局所使用(皮膚への塗布)は、外傷、打撲、筋肉痛などのさまざまな皮膚症状に使用されています。

最近では、軽度から中度のうつ病や、更年期障害、自律神経失調症、ストレスの緩和、ダイエット時のイライラ感などに効果があるサプリメントとして、人気の高いサプリメントです。

【注意事項】

セントジョーンズワートが医薬品の効果を弱めてしまうことがあります!

セントジョーンズワートは、長期摂取していると、薬物代謝酵素シトクロムP450 3A等の基質となる様々な医薬品の血中濃度を2550%前後低下させ、薬理効果を減少させることが知られています。

 

【セントジョーンズワートと相互作用のある医薬品】

  • 抗うつ剤
  • ワルファリンカリウム(血液凝固防止薬)
  • シクロスポリン、タクロリムス(免疫抑制薬)
  • ジゴキシン、メチルジゴキシン(強心薬)
  • テオファリン(気管支拡張薬)
  • エチニルエストラジオール(経口避妊薬)
  • シンバスタチン(高脂血症薬)
  • フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール(抗てんかん薬)
  • ジソピラミド、アミオダロン、キニジン、プロパフェノン(抗不整脈薬)
  • イリノテカン、イマチニブ(一部の抗がん剤)
  • インジナビル、ネビラピン(一部のHIV感染症治療薬)

参考資料:厚生労働省 報道発表資料より
https://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/1205/h0510-1_15.html

 

神経細胞で生成される物質であるセロトニンに影響を与える特定の抗うつ剤などとセントジョーンズワートを併用すると、セロトニンに関連した副作用が増加し、重篤になる恐れがあります。

セントジョーンズワートとの相互作用により、命を救う薬の効果を弱めたり、危険な副作用が出たりすることがありますのでサプリメントなどを摂取する場合十分注意しましょう。

疲労対策について「疲れと幸せホルモン」もご覧ください

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